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宝石の集積地、研磨の町 ティオフィロ・オトーニ

 サンパウロからティオフィロ・オトーニまでは約1,050km、
 長距離バスで17時間以上かかります。慣れれば快適です。


 ティオフィロ・オトーニの町を山の上から見たところ。
 人口約12万人の町です。


 ティオフィロ・オトーニの町の中央公園。後ろに見えるのは町で唯一のビルディング。



 一年に一度だけ7月に綺麗な紫色の花を咲かせる大きなマメ科の大木が
 公園に何本か植えられています。


 公園の向こうに大聖堂の尖った屋根が見えます。
 石畳、綺麗な花、青い空、小さな居心地の良い町です。



ティオフィロ・オトーニの立派な大聖堂です。
中南米の町には必ず大聖堂がありますがこのような美しいブルーの大聖堂は珍しいです。
さすが宝石の町?


 ティオフィロ・オトーニの中央公園は毎日勝手に原石の即売会。
 腕の太さもあろうアクアマリンの原石が無造作に売られています。


 研磨業者、ブローカーなどの宝石関係の業者ばかりが入っている建物、
 いわゆるティオフィロ・オトーニの宝石ビルです。
 私の買付事務所も入っています。


 買付事務所から下を見るとブローカーたちの車とバイクで道の両側が埋め尽くされ
 ています。なにやらブローカー達がたむろしています。


 人だかりは事務所を持たないブローカーたちが道端で宝石を見せ合って取り引き
 している風景です。ティオフィロ・オトーニは比較的治安が良いとは言え大胆です。


 宝石ビルの周りではあちらこちらの道端で路上取り引きが行われています。
 取り引きがヒートしすぎて喧嘩になることもしばしばです。


 ティオフィロ・オトーニはブラジル国内で最も宝石の研磨が盛んな町です。



 エメラルドをの原石を荒ずりしている作業です。
 原石を磨く前に宝石の形にする作業です。
 

 粗いファセットが付いたオーバル形になりました。
 ここから丁寧にファセットを付けて 研磨する作業に入ります。


 窓もない暑くて薄暗い部屋で黙々と研磨しています。
 研磨は2段階に作業が分かれていますので二人並んでの作業は効率がよいのでしょう。


 二人とも汗だくですが作業する手が止まることはありません。
 ブラジル人はイメージ以上に働き者です。


 鉛筆ほどの木の棒に松脂を使って宝石を取り付けます。
 まずは粗めの研磨剤で磨いていきます。


 宝石がついた棒の宝石側を研磨剤が付いた円盤に、棒の反対側を木の板に
 押し付けます。この木の板に秘密があります。


 木の板には沢山の穴が開いていて、棒を差し込む場所によって
 様々な角度のファセットがつけられるようになっています。
 原始的だけど熟練した職人でないと出来ない技です。


 様々な宝石が産出されるブラジル。
 宝石はそれぞれ硬度も違えば特性も違います。



 ですからそれぞれ宝石によって職人も違うのです。
 この職人はイエローベリルを研磨しています。



 イエローベリルを研磨する人はアクアマリンやモルガナイトなど
 同じベリル系の宝石を得意とする人です。
 水晶系などは別の職人が別の機械で研磨します。


郊外のファゼンダ(農家)

 田舎のファゼンダの入り口、辺りには何もない大自然の中です。


 ファゼンダの中は牛が放牧してあります。


 一応電気は来ています、電話はありません、  携帯もつながりません。


 動物の声、せせらぎの音、風の音しか聞こえません。夜は星がとても綺麗でした。


 サトウキビを細かく砕いて牛のえさを作っています、ブラジルの牛は穀物で育つから
 美味しいのでしょうか?


 庭ではフルーツが沢山採れます、アセロラとスターフルーツ。



 ミナスジェライス州の一般的な昼食です、豆と肉は欠かせません。

 

宝石の集積地 ゴベルナドール・バラダレス

 ゴベルナドール・バラダレスの空港、州都ベロリゾンチからプロペラ機で約1時間の
 フライト。


 ゴベルナドール・バラダレスの街、ティオフィロと違って近代的。
 ゴベルナドール・バラダレスも宝石の集積地として有名です。


インペリアルトパーズの故郷 オーロ・プレット

 世界遺産オーロ・プレットの石畳の町並み(チラデンチス広場)。
 奥に見えるのがインコンフィデンシア博物館(昔のミナス州庁舎)。


 1771年〜1794年にかけて建てられたサン・フランシスコ・ジ・アシス教会、内部には
 金を施した祭壇があります。


 サンタ・フィジェニア・ドス・プレスト教会、1749年に建てられました。



 チラデンチス広場、写真中央の2階建ての建物が鉱物学博物館。
 昔から鉱物学と深い関係があったのですね。


 オーロ・プレットは坂が多い山間の小さな町です、この町の郊外に世界で唯一の
 インペリアルトパーズの鉱山があります。


 コロニアル調の建物が坂道に並んでいます。



 オーロ・プレットの建物も石畳も約二〜三百年前のものです。


 有名な観光地なので観光客の車が多いです、マナーが良いのか  ゴミがありません。

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