ブラジル産、ミナスジェライス州、イタマランジバ産、ラズーライトです。 重さは1.46ct、大きさは8.3x6.1x4.0mmです。 今回久しぶりにラズーライトを運良く4pc仕入れてくる事が出来ました。 なんと4pc中3pcが1ctアップの大粒です! こちらのルース、色は0.28ctに似た色目で透明度も高く、 写真でもお分かりのように少々色むらがあります。 インクルージョンは少なく上質なマテリアルです。 あるブラジル人宝石ブローカーが10年間ポルトガルに出稼ぎに行っている間 ずっと金庫にしまいっぱなしになっていたラズーライトなのです。 金庫にしまう5年以上前にイタマランジバで原石を買って磨いたと言う話ですので 少なくとも15年以上前のラズーライトということになります。 そりゃそうです、長い間イタマランジバではもうラズーライトは採れていないからです。 似た名前の宝石が二つありますので簡単に説明させていただきます。 こちらのラズーライト(天藍石)のスペルは【LAZULITE】でリン酸塩鉱物です。 ラピスラズリの成分ラズライト(青金石)のスペルは【LAZURITE】でケイ酸塩鉱物です。 スペルの【L】と【R】の違いだけですので日本語で書くとどちらもラズライトになってしまい ます、最近は【L】の方をラズーライトと伸ばして発音する事にして区別しているようです。 この二つの宝石はまったく別の物なのですが本によっては混同されている場合もありますので注意してください。 ところでこのラズーライト(天藍石)は1795年にドイツの科学者によって発見され、 独立した鉱物と認められました。 結晶の形は単斜晶系で硬度5.5〜6.0、比重3.1〜3.4となっております。 色はグリーンからブルーですが、ブラジル産は評価の高い美しい青色、まさに天の藍色の石、漢字のネーミングもかっこいいですね。 質の良い透明な結晶は非常に稀産で、カットできるジェムクオリティーな結晶となると さらに少ないのが現状です。 もともと大きな結晶が採れないラズーライトですのでカットされる事は滅多にありません、コレクターの憧れの宝石となっています。 SOLD |